マイエンジェル†甘い声で囁いて
「あのさ、三国くんとかオレ。バンドやってて…そのライブハウスに景がよく来んのな。


三国さんカッケーよっ!ホレました!とかって、いつも言ってる」


大賀タクミくんは、芝生をむしりながらバカな景を思い出したように苦笑する。


へぇ…。そーなんだ。


景、最近帰り遅いから、彼女でもできたのかと思ってたけど。違うんだ?


「え…と、それで…何で私に歌わせたワケ?」


私がそう言うと、タクミくんはニッと笑う。


「…三国くんのバンドでボーカルやる気ない?」


…へ?


私が…ボーカル!?





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