マイエンジェル†甘い声で囁いて
「そ?なら、いーケド。あ、ちょっと待って」


「え、何?」


「このまま帰すと思う?」


トン、と背中を扉に軽く押される。


タクミの目線が私まで降りて来て、見つめられる。


「わ…私、帰るね。タクミ、またね」


タクミから逃げるように、腕からすり抜けた。


このままだと、キスされちゃいそーだったから。


こんな気持ちのまま…タクミとキスできないよ。


タクミにしたら軽い気持ちでも、私からしたら、すごく重要。


不安定な気持ちのまま、タクミに嘘はつけない…。







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