マイエンジェル†甘い声で囁いて
曲が終わると、部屋の中にはまた女の子が増えていた。


うっわ…。凄いよね。これ…全部、タクミ&三国ファン!?


学祭のライブが終わった後が恐ろしいよ。


この人たちがみんな、彼らをまともに好きになったら…私全然勝ち目ないし。あはは、勝とうと思う私がいけないのか。


あれから、タクミとも相変わらず。たまに二人きりになると、手繋いできたりするけど…何だか変な空気なんだ。


どちらも嘘っぽい感じ。


タクミも何も言わないし、私も敢えて、もう聞かない事にしてる。


私たち、付き合ってるの?


…そんな疑問は、もう私には必要ない気がしたんだ。


できればこのまま、あのキスをなかった事にしたいとか、


もう忘れちゃいたい…そんな気分。


タクミは私じゃなくても側に他にたくさん女の子がいるもん。


私が…


側にいて欲しいと思うのは…。







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