マイエンジェル†甘い声で囁いて
呆然としてると、タクミくんが身を乗り出してベンチの側までやって来る。


「景の話だと、昔はよくカラオケ大会で優勝とかしてたんだろ?」


「えぇっ!そんな話までしたの!?それは昔の話だってば…。しかも私が歌ってたの、お母さん世代の歌だし…」


「まぁ…声量もあるし、声質もオレ的には最高だと思うな。高音もキレイ」


「そ…うかな」


初対面の子にここまで褒められるなんて、恥ずかしいな。


「三国くんが人認めるのも珍しいから。


景から言われた後、注意して風ちゃんの声聞いてたらしーわ。いい声だって言ってたぜ?」


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