マイエンジェル†甘い声で囁いて
「ここまで来れたのは、オマエのお陰だと思ってる。実際オレらだけじゃ、モチベーションも続かなかったと思うしな。

オレが…オマエを選んだ本当の理由、話そうか?」


…本当の理由?


そんなのあったの?


キョトンとする私に、三国くんはフッと息を漏らす。


「優勝したら…話すから。それまで、一緒に頑張ろ」


優勝…したら?


「じゃあ、優勝しなかったら話してくれないの?」


「…どーかな。オマエ次第」


三国くんは、私の頭に手をのせて優しく叩く。


私…次第?


「え…どういう意味?」


「さぁ?知りたかったら、あと一週間本気でやれよ。本音言うと、優勝したいけど…楽しくやれんのが一番いいと思ってるし」


「うん。…三国くん、えっと…最近すごく人気あるよね。モテて生活変わった?女の子によく手紙やプレゼントもらってるよね」


「…それが、何?モテんの、別に今に始まった事じゃないし」


苦笑する私に、呆れ顔の三国くん。


「自分で言わないでよー」


「オマエが言い出したんだろ…。事実だし、謙遜してもしょうがない」

< 313 / 474 >

この作品をシェア

pagetop