マイエンジェル†甘い声で囁いて
へぇ…そーなんだ。あの人もそういう事言うんだ?


あの冷ややかな顔からは、とても想像できないけど。


「だから…どう?」


「どうって…言われても。私なんか、経験ないし、度胸もないし…」


「…確かにさ、上手い人はたくさんいるんだけど。風ちゃんの歌声はココにくる」


タクミくんは、笑って親指で自分の胸を指す。


「…ありがと。そんなの言われた事ないよ。でも、自信ないな」


少し俯く私に、タクミくんはニンマリ笑って私の肩に手を置いた。

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