マイエンジェル†甘い声で囁いて
「…どした、ミコが抜けるって聞いて驚いた?」


「…うん。ミコちゃんは、どうしてやめるなんて」


「まぁ、アイツ元々飽きっぽいしさ。ここまでよく続いた方じゃねぇかな。

オレとバンド始めた時も軽い気持ちだったんだよな。単に文化祭で目立ちたいってだけで」


ミコちゃんが歌う姿を思い出す。あんなにパワフルに歌える人は周りにいないし、三国くんたちとの息もピッタリなのに、もったいないな…。


「じゃあ…私が一緒に演りたいって言うなら、三国くんはこのまま私とは、つかず離れずの関係で、って事なんだよね」


私がそう言うと三国くんは、そうだなって呟く。


「バンド内で色恋沙汰は、避けたいからな。…集中できなくなる」


「集中…ねぇ」


私は、もっと楽しくなると思うんだけどな。

< 330 / 474 >

この作品をシェア

pagetop