マイエンジェル†甘い声で囁いて
「よく言う~。タクミのクラスの子の方が、よっぽど可愛いよ。ほら、よく練習観に来てるあの子…」


そう言うと、タクミは、あぁ…と彼女を思い出した表情をする。


「あれ、化粧濃いからな。ミコもすっぴんは見れたもんじゃないぞ~?風ちゃんは、今でここまで可愛いからな。しかもミコメイクで更にすげー変わるじゃん。

今まで女の見た目しか見てなかったけど、風ちゃんは…オレ、中身も好きだ」


「…ありがとう」


不思議…。


今までの私なら、タクミにこんな事言われたら、ドキドキして


もう恥ずかしくてどうしようもなくなってたと思うんだ。


でも…


今は違う。


落ち着いて、タクミの話を受け止められる私は


もう、タクミを好きじゃないんだって…


そう実感させられた。







< 343 / 474 >

この作品をシェア

pagetop