マイエンジェル†甘い声で囁いて

三国くんが


好き。


…好きになっちゃいけないんだけどね。


そう思うからかな?


余計に…愛しく思えるのは。








「風ちゃん、オレん事嫌だろ~けど、明日は頑張ろうな。あの歌詞…オレの為に書いてくれたんだろ?」


ズキン


そう…。あれはタクミに向けて書いた歌詞。


歌うと今はかなり違和感がある。


「私はいいけど…タクミは嫌じゃない?」


「オレ?いや~、かなり嬉しい。オレバカだし、諦め悪いからさぁ。しばらくつきまとってもいい?」


「…え?」


タクミはニヤニヤしてる。


「ミコの話、三国くんから聞いたんだろ?オレも最近聞いて…驚いた。

実際オレも、三国くんのバンドでやんのも潮時かな…って最近思ったけどさ、やっぱり好きなんだよな。三国くんの作る曲も風ちゃんが歌う歌も。

もう少し、一緒にいさせて欲しー」


「何で?それは私の方だよ。勝手にみんなの仲に割り込んで…」


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