マイエンジェル†甘い声で囁いて
そこまで言うと、タクミは私の頭に手を置き


いつも豆蔵さんがミコちゃんにやるみたいに、ふわぁっと頭を撫でる。


うわぁ…くすぐったい。


「風ちゃんが割り込んだんじゃなくて、オレらが見つけたんだ。最高の仲間をね。

ちょっとつまみ食いしちゃったけどな、三国くんにはオレから謝っとくから。先に手つけてすんませんって」


ニヒヒと笑うタクミは、さっきまでの私との険悪な感じは全くなく、屈託のない、いつもの明るい笑顔だった。


「ねぇ…みんな、こうやって頭撫でるよね…。何で?」


「初めは豆蔵のお得意だったんだけどな、ミコが豆蔵にコロッと参ったから、オレも真似してみただけ」


「ミコちゃんが…?え、参ったって?」


私がそう言うと、タクミはキョトンとしてる。


「あれー、ミコまだ隠してんだ?豆蔵と付き合ってんの。知らんかった?」


うっ…そぉ!


そぉなんだ。



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