マイエンジェル†甘い声で囁いて
「えへへ。嫌だったら、メンバーとして…ってとってね。

それと、明日だけ…三国くんの為に歌わせてね。そしたら、この気持ちはもう封印するから」


『……』


沈黙は破られない。


突然電話切られたらって思ったけど、それはないような気がした。


三国くんは言葉は冷たいけど、人に対して無碍な態度は取らない人だから。


「…明日は真剣勝負だけど、三国くんが私を好きになるより、優勝する方がずっと簡単だと思う。

三国くんの答えはもうノーだって分かったから、私は気が楽になったよ?


だから、三国くんももっと気楽にライブに望んでよね」


『…オマエ、オレにすげープレッシャー与えるなぁ』


ボソッと三国くんが呟く。


…へ?


うわ、やっぱり今のタイミングで言うのはまずかったかな。


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