マイエンジェル†甘い声で囁いて
「オマエ、明日歌えるか?」


「うん。大丈夫だよ」


三国くんに笑いかけると、少し安心したような表情になってる。


「なら…いーや」


くるっと向きを変え、そのまま帰ろうとする。


えぇっ!?もう帰っちゃうの?


「三国くん、胃は大丈夫?気分転換に、ジュースおごるからその辺で話さない?」


「話すって…何を?」


何を…って。そう言われるとどうしようもないんだけどね?


「うーんと…」


「じゃ、オレにプレッシャー与えた代わりに…こないだのアレやって」


「アレ?」


「そ。オレのリクエストに応える。歌ってくれたら、胃もマシになるかも」


「歌うってぇ…ここでぇ!?」


「そぉそ。この近くにいい場所あるから」


いい…場所?


三国くんはフッて笑うと、歩き出した。


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