マイエンジェル†甘い声で囁いて
「三国くん笑ってる~。ねぇ、いつも笑ってる方がいいよ?」


「そりやどーも」


三国くんは私を振り返り、ニッと更に口端を上げる。


…そうやってたら、少しはとっつきやすく見えるよね。もっと笑えばいいのに。


「不満そーな顔してんなよ」


「は~い。三国くんまさか来てくれると思わなかった…、突然あんな事言ってごめんね?

三国くんにノーだって言われて、よく考えたんだ。

私はどうしたいのか…」


「で?答えは」


拒否られるかと思ったけど、三国くんは一応話を聞いてくれるみたいで、私と並ぶ。


「答えは…。三国くんが作った歌を同じバンドで歌いたい。だから、好きは封印しようかと…」


「…へぇ。便利だな、オマエの心。封印しようと思って、できるんだから。

ま、タクミから簡単にオレにすり替わったぐらいだから、お手のものかぁ」


三国くんは、シレッとして冷たい言葉を私に浴びせる。


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