マイエンジェル†甘い声で囁いて
タクミ…の下りはキツいけど、でも本当だから言い返せない。


タクミとは、ほかにもごちゃごちゃしてたから、気持ちが離れてしまったんだけどね。


言い訳みたいだから黙ってる。


「タクミにしとけば良かったのに」


三国くんは、私の頭をフワッと触る。


そんな優しい瞳で見ないでよ…。この期に及んで思わせぶりな態度なんだからぁ。


いちいちドキドキする私は、三国くんに完全に振り回されてるよね。


「…ミコちゃん。本当にやめちゃう?」


「あー…そだな。豆蔵が来年卒業だし、実はオレもミコにそういう雰囲気出してたからな…」


「そういう雰囲気?」


「あぁ。オレがやりたい音楽と、ミコの声はちょっと違うんだよな」


ボソッと言う三国くんは、チラと私を見る。


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