マイエンジェル†甘い声で囁いて
「三国くん、よろしくお願いします」


ぺこりと頭を下げ、起き上がった拍子に三国くんの顔を見ると、彼はニッて笑ってた。


「…オレの為に歌ってくれんの?」


三国くんの優しい視線と言葉が、私の胸を更にドキドキさせる。


「う…うん」


「途中、間違えたらゴメンな。気にせず歌って。…信じてるから」


「うん」


ドキドキが苦しい。


前に、三国くんのメロディを聞いた時の切ない苦しさとは、また少し違う…甘い痛み。


三国くんを見ると、深呼吸してる。


「あ…胃痛くなった?」


「いや…。痛み…とれたわ。今度は胸が苦しい」


胸が苦しい!?


その症状って…。


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