マイエンジェル†甘い声で囁いて
「ピアノ始める前さ、エレクトーン習ってて…。ピアノと違って、ジャズや歌謡曲とか、割と親しみやすい曲が多いんだよな。
今のは、物心ついた時に、発表会で弾いた曲。参加賞に、こ~んなでかいベートーベンの首から上の像もらってさ…怖いっつの」
三国くんは、胸の前で顔幅ほどの大きさを両手で示し、その時を思い出したように笑う。
「そうだねー。間違いなく、部屋には置けないよね」
「だろ?真っ黒だしさー、子供にやるには不気味な代物だって。…あれも今はどこにあんだろなぁ」
三国くんとこうして話せるようになったなんて
私も進歩したよね。
楽器がないのに、私の隣で笑ってるんだよ?
歩きながら、じっと三国くんを見ていたら、ふと二人の視線が絡まる。
今のは、物心ついた時に、発表会で弾いた曲。参加賞に、こ~んなでかいベートーベンの首から上の像もらってさ…怖いっつの」
三国くんは、胸の前で顔幅ほどの大きさを両手で示し、その時を思い出したように笑う。
「そうだねー。間違いなく、部屋には置けないよね」
「だろ?真っ黒だしさー、子供にやるには不気味な代物だって。…あれも今はどこにあんだろなぁ」
三国くんとこうして話せるようになったなんて
私も進歩したよね。
楽器がないのに、私の隣で笑ってるんだよ?
歩きながら、じっと三国くんを見ていたら、ふと二人の視線が絡まる。