マイエンジェル†甘い声で囁いて
「そんなの全然気にしてないよ~。可愛くなったし、いいんじゃない?」


「オマエは、普段のまんまで…充分だから。今日は…特別許す」


三国くんは不服そうな顔をして、私を見ていた。


許すって…


ちょっと上から目線なんだけど。


でも、ちょっと嬉しいかな。


普段の私がいいって事…だよね?


「じゃあ、このままでいい?」


「おぅ。いいけど…」


いいけど?


「学祭ってナンパ目的の男もいるし…さ。オレのそば離れんなよ」





ドキ


「うん。わかった」


胸がドキドキしてくる。




三国くん…


私がナンパされるんじゃないかって、心配してくれてるんだ。






大丈夫だよ。


私は…


ちゃんと、三国くんの背中を見て歩いてるから。







いつも、先々歩くから…


知らないよね?






< 415 / 474 >

この作品をシェア

pagetop