マイエンジェル†甘い声で囁いて
「だーっ。んなもん、来週やれっつの!今からしみじみ感傷にひたってたら、あと一週間どーすんだよ?

それに三国くん、今日の主役はこっち。オレらを勝利に導く女神は…」


そう言ってタクミが私の腕に触れる。


突然のタクミのボディタッチに、ちょっとドキン。


三国くん、どう出るんだろうって思ったら…。



「…触んなよ」


三国くんはバシッとタクミの指をはたき、ニヤリと笑う。


うっわ…。そうきましたかぁ。


「ひでー、三国くんっ。オレはただ風ちゃんを…」


タクミは私と三国くんを見て、一人で頷いてる。


「あ~ヤメヤメた。虚しくなるわ。さっ豆蔵、ミコ帰るぞ~。

豆蔵とミコなきあと、新たなベースは女子だな。じゃねーと、オレだけあぶれるじゃん」


タクミは三国くんに負けじとニヤニヤ笑うと、二人の背中を押しつつ歩き始める。


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