マイエンジェル†甘い声で囁いて
遅いなぁ…。


床にしゃがみ、屋上の入口のそばの壁にもたれる。


屋上って言ったよね?


聞き間違えたかな。


ぼんやりそう思っていたら、内側からゆっくり屋上の扉が開いた。


「…悪い。待った?」


「う、ううんっ。大丈夫」


待たされたおかげで、胸のドキドキもすっかりおさまっていた。


下から見上げる三国くんは、にっこり笑っていた。


「…優勝」


「…え?」


優勝?


あまりに突然の単語に、頭がついていけない。


「今日答え出すつったろ?実行委員に、リーダー全員呼び出すって言われてたからさぁ。

昼休み前にメールがあって…さっき結果聞きに言ってた。オレらが、優勝だって」


「う…うそっ。本当にっ!?きゃーっ!やった、やったあ!」


「ギリギリだったみたいだけどなぁ~。ま、頑張った成果が出て良かったよな。結果だせて…良かった」


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