マイエンジェル†甘い声で囁いて
パニックになりつつある私と反して、三国くんは相変わらず落ち着いてる。


「三国くんのおかげだよ~!本当にありがとうね」


「おー」


三国くんは、黙り込んでしまう。


「…どうしたの?三国くん。…嬉しく、ない?」


座ったまま三国くんを見上げると、三国くんは手で顔を少し隠し上を向いている。


…あれ、


もしかして。





私が立ち上がると、


三国くんは顔を上に向け、指で目頭を押さえていた。






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