マイエンジェル†甘い声で囁いて
柔らかな旋律を奏でるように


優しく動く三国くんの指。







「三国くん」


その、音のない時間を


打ち破るかのように、誰かが三国くんの名前を呼んだ。





そんなに大きな音で聞いてなかったのか


三国くんはすぐにイヤホンを外し、私を見た。


「…呼んだ?」


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