夜追-yaoi-
木々の葉が染まってきた頃、於黒田家、夕食の時。

「ねぇ、本当のこと言って?」

母は視線を上げずに言う。
「だから言っているだろう?」

父はコトリと茶碗を置き断言した。

「私は浮気なんかしていない。」

その時だった。
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