あたしの風をあなたに…
「・・・・・は?」

澪は眉間のしわをよせた

「今年全国行くためにはお前が必要なんだよ!」
オレは彼女の手をさらに強く握った
─決まった…!さすがオレ!

しかし彼女は違う言葉だった
「やだ。あたし部活入る気ないし」
─は?…へ?
何で!?

コータには彼女の言葉があまりにも予想外すぎて思考が停止した
いやッこんなとこでくたばるな自分!!

「…いやいや!!入ろうよ!」
オレの必死の言葉にも彼女は平然としている
「あたし…吹奏楽は好きじゃないの」

この言葉にオレは思わずカッとなった

「じゃあなんで昨日泣いてたんだよ!」

言った瞬間オレは後悔した
なんとなく・・・。
言ったらいけないような気がしたから
「あんたには・・・・関係ないでしょ」

澪はオレから目を反らし歩きだした
「あッ!!まってよ澪!!」
はるは澪の後を追いかける
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