あたしの風をあなたに…

屋上のドアが開く音がする
「あっ!!いたいた♪」

誰だろうと思ったらイヤなヤツの声がした

あたしはイヤそうな目でソイツをみると、ヤツはそんなこと気にしてないようにニコニコ笑ってる

「今日はね-プレゼント渡そうと思って」
渡されたのは2枚の紙だった
「ゲリラライブのお知らせ?」
なにそれ?というようにあたしは変な声を出してしまった
「そ♪今日が新入部員受け付けの最終日だから、ぱーッと派手なことして新入部員大量ゲットだぜ!!みたいな?」
「で、もう一枚は・・・。」
もう一枚を見てみるとゲリラライブのチラシより立派な紙だった
「入部届。これがないと入部できないでしょ?」
ヤツはやっぱりニコニコ笑ってる
「いやいやいやいやいやいやいやいやいや!!!!!
まず入らないから!!」

─なんだこの人元々頭狂ってたけどまた狂ってしまったのか?
まず入らない人に入部届を渡すのはおかしいでしょ

「とにかくッ!!
ゲリラライブ聴いてみてよ!!俺らの実力をみるのと兼ねてさ」

じゃあねとヤツは手をふると足早に帰っていった
屋上にいるのは澪1人
その入部届をちらっと見た
─ここの顧問に訴えればアイツからのストーカーはなくなるよね
澪はそう思いながら入部届をみた

─え…?

さっきまであった考えが一気に消えた

─嘘だ・・・
まさか・・・
ありえない・・・
なんで先生がここにいるの?
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