あたしの風をあなたに…

「お久しぶりですね・・・
芝崎先生・・・・。」
理科実験室の中澪の声が響く
芝崎と呼ばれる男は授業で使ったものを洗いなおしているようだ
「久しぶりだな・・・
元気だったか?」
彼は寂しそうに笑った

「なんで先生が・・・『♪〜ピンポンパンポーン♪』

「おッ始まったか」
「へ?」
『えー!!新入生及びに在校生の皆様ぁこんにちは〜
吹奏楽部〜吹奏楽部でございまぁす!!』
この声・・・間違いない

ストーカーだ
『え〜暇人の方
特に新入生!!
まだ部活決まってなーいッていっているそこの君!!!
吹奏楽部に入ってはどうでしょうか?
あたし初心者ぁ-
って人も大丈夫!!

実際オレ様も初心者だったし
てなわけで今日はライブをやりたいなぁと思ってやって参りました!!ぜひ聴いてくださいッッ!!』
先生は窓へ行った
あたしもついていった
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