あたしの風をあなたに…
「えー今日から新体制で本格的に動き始めるわけなんだが今年限定だがうちにマネージャーをつけることにした」
周りがざわつく
オレもちょっと驚いた
吹部にマネージャーなんて聞いたことないからだ
―まあいいか。どこのばばあだ?
絶対追い出してみせる
「マネージャーって副顧問とは違うんですか?」
部長の質問に芝崎は笑う
「副顧問ではないな。生徒だし、だがそれなりのことはしてもらうつもりかな」
ざわつきが大きくなる
―なに考えてんだよ芝崎…バカじゃねーの?
生徒にそんなことさせても何もかわんねーと思うんだけど
「まーここで何やかんやいってもしゃーないからここは自己紹介してもらおうや。おーい入ってこい」
ドアの開く音と共に入ってくる足音
オレはそろりと顔を上げた
そして目を見開いた