あたしの風をあなたに…
―そうだよな、どうしてもスタメンは6人ほしいもんな・・・
ってあれ?

「じゃぁなんで澪はここに?吹けないんですよね?」

理沙が不思議そうに訊ねる

「それはね、今回のオーディション彼女と2人で決めるから。
じゃあ基礎練始めましょうか。
音だしはじめて」

あき先輩の一言で緊張していた1年生の顔がさらに引き締まる。

オレたちも気を引き締めてウォームアップを始めた。

「あ、初心者の子はそうね…夕実の隣の子と席代わって。それで吹かなくていいから彼女を見てて」

やがて音は減っていき誰も吹かなくなった

「よし、じゃあロングトーン始めます」

「「はいっっ!!」」

あきの声に全員が返事した

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