あたしの風をあなたに…
2人は廊下に出た
廊下から見える外の景色は曇ってて雨が降りそうだ


「3rdに落とされたこと、納得できない?」

いきなりだった。

「……」

彼女はオレから視線をそらした

「言っとくけど、あんたを3rdに落とす案を出したのあたしだからね」

「なん…」
「確かにあの方法も良かった」

「は…?」

戸惑うオレに彼女は今度は真っ直ぐオレを見た

「理沙がそんなに耐久力ないんでしょ?」

「…」
その通りだった
里沙は確かにうまいけどその代わり体力がないせいか、後半になるとあまり吹けなくなる

「だから自由曲でハイトーンが多い曲がちゃんと吹けるように課題曲で3rdにしといた。
その代わりにコータを持ってきた」
確かにあの時あき先輩もそんなことを言っていた気がする
でも…!!

「じゃあなんで今さら下ろすんだよ!!」


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