あたしの風をあなたに…
澪は再び机でテンポをつくりそしてカウントを始めた

ファンファーレが始まる

―あ、さっきと違う。

なんだろう…さっきより聴きやすいし、吹いてて気持ちいいかも。

ファンファーレが終わった後、澪は口を開いた

「大分聴きやすくなったと思います。ただ、トランペットの3rdがもう少し音量ほしいです」

―え?オレら?

「「はい」」

吹奏楽部特有のすばやい返事をしたが結構戸惑った

―これ以上出すの?結構出してるよ?

「じゃあもう一度」

澪のカウントにもう一度演奏を始める

オレはさっきより大きく吹いた

「そう、その感じでお願いします」

「「はい!!」」

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