あたしの風をあなたに…
「なぁ…。」

「ん〜?」

「お前一体何者?」

「何でそう思うの〜?」
彼女の答えにオレはつばすてを干す手が止まった
彼女をみると彼女は楽しそうに1枚づつ干している

「多分みんな思ってるぜ?吹部にマネージャーなんて聞いたことないし、芝崎と知り合いみたいだし、
ましてや合奏の時なんて芝崎と同じような指示だすし…」

ぶつぶつ言いながらつば捨て干しを再開するコータに澪はふふふと笑う。
「まぁ芝崎先生と知り合いなのは本当だから何も言えないけどそれを除いたら耳がいいただの人間だよ」
―……本当かよ!?
オレは結局何も言えずため息をついてしまった
…でも澪ならわかるかもな
なんであの時あき先輩が返事に困っていたのか
そうだ!!元はと言えばコイツがパートをいきなり変えたんだから答える責任がある!!

そうやって強引な答えに辿りついたオレは澪に聞くことにした

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