あたしの風をあなたに…
「じゃあまず簡単に基礎練でやってるスラーやってみて」
「おう」
オレはトランペットを構える
澪は目を閉じていた
ゆっくりと息を吸って音階を奏でた
いつもより丁寧にやったつもりだったが彼女は気にいらなかったらしい
「まず入り方がキツすぎる。タンギングが強すぎるの。
それと音階やっぱりぐちゃぐちゃ」
「…はい」
やっぱり難しいな
「じゃあ今日はマウスピースだけで音階を奏でて正しい音階を覚えること。
ピアノでトランペットの音階教えるから」