あたしの風をあなたに…
そしてオーディションがやって来た
オーディションは音楽室の中で行われる

オレの番はこの次
音楽室から聴こえる音を廊下で聴きながらオレは大きく深呼吸をした

「澪、オレ絶対受かってみせる」

すると隣で受付しながらも審査していた彼女は顔を上げ当たり前じゃんと笑った

「受からないと、許さないからね。てかレッスン代として何かご馳走してもらわないと」

「へーいへい」

音が終わり前の人がこっちへ来たそしてオレは中へ入った

その後はいつものように吹くだけ
今まで練習してきた分を全て出しきるように

正直この時は周りにどう思われても関係なかった
ただ、いつも練習に付き合ってくれた澪に恩返しがしたかった…

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