First☆Darling
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「バイバーイ」
「また明日―!!」
帰りのHRが終わり、クラスメートたちがどんどん教室を出て行く。
「瑠奈、ゴメン。今日用事できちゃってさ、帰るの遅くなりそうだから先帰ってて!?」
帰り支度をしていた私の元に駆け寄って来たのは、高校に入って初めてできた友達・稲森沙織。
いつも元気で大きな瞳がかわいらしいコ。
「うん、わかった。じゃ、また明日ー!!」
「バイバーイ」
私は沙織に手を振って教室を出た。