First☆Darling
私は思わずそこにいた男の子の顔をジーッと見つめてしまった。
ふんわりとした茶色い髪。
スッとした高い鼻。
人懐っこそうに少し垂れた目。
私のタイプど真ん中!!
「大丈夫??」
自分も痛いはずなのに、私のことを気にかけてくれた。
とても嬉しかったけれど
なんだか恥ずかしくって目を逸らした。
「大丈夫です…」
「あの、確か君同じクラスだったよね!?」
そうだったっけ…!?
知らなかったけれど
「はい…」
としか答えられないくらい
心臓がドキドキしていて余裕がなかった。