素直になりたい
〜自分の過去〜
誰も信じない
どおせ裏切られるなら
信じない方がいいから
現在中学2年
十四歳
名前は
井上奈美
今日から人を信じることを辞めます
──────────
今日は中学校の
入学式。
もとから行事などは嫌いな方だった。
「入学式とかダルすぎ〜」
そんな事を朝からずっと言っていた。
「自分等の入学式やねんから…笑」
隣で苦笑いをしてるのは
小学校からの付き合いの千夏だった。
そお今日は自分達中学に入るのをわざわざ式にして長い話を聞く行事だった。
入学式って言ったらいいんだけど…
なんか微妙で…笑
「なんで入学するのにしんどい事しなあかんね〜ん」
と言う意味がわからない事を言っていた。
ただその言葉に千夏は笑っている
千夏はいわゆる親友と言うもの。
なんか引っ掛かる事はあるけど話があうからずっと一緒にいる
長い付き合いかな。
「てか小学校からの持ち上がりとかおもんないし」
珍しいかも知れないけど
私達が今日から通う学校
上坂中学校は上坂小学校からの持ち上がりだった。
「まあまあ良い事もあるって」
「どおでもいいや」