シークレットラプソディ
始まり

「はぁ…はぁっ…くっ…」


走り疲れて息が苦しい…
ここはどこ…?





「いたぞ!!」






私はなんで追われてるの…?
思い出せない…


‐今は逃げろ!!早く!!ぐずぐずしてねぇでさっさと足を動かせ!!‐


だ、誰っ!!?
頭が痛い
頭に直接、声が送られてくる…


‐あ゛ー!!じれってぇ!!‐


その声が 聞こえた後 いきなり自分の足が勝手に動き出した…誰かに操られてるみたいに…




『まるで自分の主導権が誰かに移ったみたいだ…』





‐そうよ 躪(リン) 今 貴女の身体は劉鴕(リュウタ)が動かしてる‐


いきなり透き通った綺麗な声が聞こえてきた


『だっ誰??!なんで私の名前をっ!!』


無意識に振り返ったそこには





漆黒の闇の世界が広がっていた





そこにはさっきの透き通った綺麗な声の持ち主であろう
スラリとしたスタイルで赤茶色の腰まであろう長い綺麗な髪をした美しい女性が立っていた――
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