シークレットラプソディ
銃声がした…

ヤバい!!
撃たれたか!?

そう思ったが躪は傷をおってなかった

‐‐!?‐‐

俺と鸞は一瞬意味がわからなかった

もしかして弾を避けた!?
そんなはずはない!!だって今の躪には記憶がないはずだ!!弾なんか避けれるはずがない!!

‐そうとも限らないわよ‐

‐どういうことだ‐

‐さっきだって建物全体の透視ができたぐらいだもの
このくらい身体が覚えていても不思議ではないわ‐

俺の理解が追いつかないうちに
躪は次の行動に出た――

一瞬のうちに男に近づいて
銃を持つ手を捻り上げて壁に押し付けたのだ

なめらかな動き
心まで冷えきるような冷たい目…
今の躪は
記憶を失う前の躪だ…

男は負けじとナイフを取り出すが
躪はそれを難なくかわし
二度目には
銃口を男の口にねじ込んでいた…

――バン――

面白い…
こいつ身体が殺し方を覚えてやがる!!
面白い!!

血を浴びた躪は
凄く綺麗だと感じた

もともと美人の分類に入る躪
ながめの綺麗な黒髪
透き通るように白い肌
その白い肌に血が飛び散っている
そして感情が読み取れない冷たい目――

ゾクゾクする…
俺は、この躪が好きだった
仕事モードの躪が…

するといきなり躪が床にうずくまった
よく見るとかすかに震えていた
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