シークレットラプソディ
断片
【躪】
目の前が一瞬で赤く染まった
頬をつたう滑り気のある生暖かいもの――
目の前には無惨に横たわる死体…
私はこの手で人を殺した…
どうしようもない恐怖と後悔、罪悪感…
尋常じゃないほど震えるからだ…
そのうち
だんだんと意識が遠のいていくのがわかった
どこからか
私を呼ぶ声が聞こえたが
私はどんどん暗い闇の中に吸い込まれていった
するといきなり
闇の中から話し声と
写真のような光景が
フラッシュバックのように
次々と浮かんできた――