逆パニック
―次の日―
内は無言で家を出た
填斗っていつもこんな感じだから…
「よっ」
「て…んと…」
え!?
こんな寒い中待っててくれたの…??
「手…冷たいよ?馬鹿…」
「悪ぃ。麗の体なのに…」
ううん、
そんなことはどーでもいい。
何か…
填斗が恋しくて…
内って前から填斗のこと好きだったのかなぁ…
「違う…内はっっ」
ハッ
今…内…何言おうとしたの?
まさか…
告ろうと…??
「内は何?」
「あ…いやぁ…そのぉ…何にもなぃ」
ドキン…
ドキン…
ヤバ…
胸がドキドキする…
「麗~填斗~おはよー」
ん?
この声は…
「春菜!おはよー」
「…はよ…」
あ…ヤバ…
春菜の前で普通に喋ってしまった…
「ん?いつも填斗はそんなテンション高くないよねー??しかも麗がそんな低いとか…」
ギクぅ…
意外と鋭いですね…
本名:本田 春菜(ほんだ はるな)
彼氏いない歴4年になるらしい
「何言ってんのー?内ってそんなテンション低い~??」
あ、
合わしたのかな…