Liar or Truth

 もう四年前の未熟な俺とは違うのに、

 またリマの「好き」を怖いと思ってしまった。

 またくだらない考えが頭の中に流れてきた。

 “怖い”

 …この2文字が。


「チヒロ君…?」

「ごめん、少し考えさせて…」

「うん。返事はいつでも良いから」

「分かった」


 俺は終わった花火をバケツに投げ捨てて家の中に入った。


 駄目だ、苦しい。

 「怖い」に圧迫されて凄く苦しい。

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