Liar or Truth

 足早にキッチンへと向かう。

 乱暴に棚からグラスを取り出した後、冷蔵庫から水が入った2リットルのペットボトルを出した。

 その水をグラスに入れて一気に飲み干した。

 何かをした訳じゃないのに喉が渇いた。

 空気の出し入れが乏しい。


 自分の髪を何度もくしゃくしゃにすると、グラスを持ったままストンと床に座った。


 怖い。

 俺は汚れているのにリマと付き合うなんて。

 そんな事をしても良いのだろうか…。

 良い筈がない。

 結局、四年前から俺はちっとも成長していない。

 未熟なままだ。

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