Liar or Truth
チアキ、リマ、マトイ、俺の順に並んで歩く。
リマはチアキと楽しそうに話している。
それに茶々を入れて笑っているマトイ。
本日何回目の溜め息になるのだろうか、今までの中で一番深い溜め息をついた。
空を見上げる。
さっきまで青色とオレンジ色が9:1の割合で空が出来ていたのに、今ではもう殆どがオレンジ色で染め尽くされている。
次は日が落ちて黒色になるのかと考えると、何故か神秘的に思えた。
「チヒロ君元気ないね」
俺の顔を覗いてきたマトイにドキッとする。
「あ、ごめん。行くのが嫌な訳じゃないから」
「あはは、分かってるよ。チヒロ君はそういう人だもんね」
「そういう人って…」
「チヒロくんは優しいって事。まあ自分を押し込み過ぎているところは感心しませんが」
自分を押し込む…?