Liar or Truth

「チヒロ君とチアキ君は昔からモテてたもんね」


 ニコっと笑う梨磨。

 そしてリマの言葉に「うんうん」と頷くチアキ。


「別にモテてないよ。リマの方こそモテてたじゃん。俺の友達でリマの事を狙ってた奴沢山いたし」

「そんなことないよ…」

「もっと自信持ったら良いのに」


 湯気が出ているホットコーヒーのカップを口元に近付ける。


「チヒロ、何時に出んの?」


 これからコーヒーを飲もうという時にチアキからそう問われて、携帯電話のサブディスプレイの時計を見た。


「あー、もうすぐ出ようかな」

< 23 / 118 >

この作品をシェア

pagetop