Liar or Truth
「梨磨も進学だっけ?」
「うん。「も」ってことはチヒロ君も?」
「一応。リマはどこの大学?」
「近くのK大かな」
「もろ文系だね」
「チヒロ君は?」
「俺はS大」
「そっちは理数系だね。そっか…じゃあ卒業したら幼馴染みの縁も終わりだね」
リマの寂しそうな顔を見ると胸がズキズキ痛む。
笑顔にしてあげたい、
いつもそう思っているのに。
「別に幼馴染みの縁が切れる訳じゃないでしょ」
「ん、そうだよね」
俺は現実が現実じゃない事を知っている。