Liar or Truth
チアキは腐っていても俺と血を分けた双子。
そして俺は腐っていてもチアキと血を分けた双子。
いくら悟られないようにしていても見抜かれてしまう。
「…リマ、だろ?」
ドキッと心臓が飛び跳ねると同時に身体全部に電気が電線したかのように震えた。
「何で?」
それでも俺は平静を装って答える。
けれど、チアキはああ見えて誰よりも人の気持ちに敏感だからいくら平静を装ってみてもチアキは絶対に俺の異変に気付いている。
「最近良く話してるし。なんていうか双子の勘」
ほらやっぱり、チアキには分かってしまうんだ。
勘という曖昧なもので真実を見抜いてしまう。
―――…俺がリマを幼馴染み以上に思っている事を。