Liar or Truth

「リマは?」

「リマはマドカと帰るって。マドカの奴、久々に学校に顔出したからね」


 前にリマがチアキにマドカについて相談していたのを見た事があった。

 マドカが学校に来ない、と。

 やっぱりそんなマドカが学校に来てくれたんだから嬉しいよな…。


「俺らも帰るか」


 チアキは両手をバッと上に伸ばした後、ヘラヘラと笑いながら俺の背中を叩いた。


 今更だけど俺たちって本当に似てる。流石一卵性だけある。

 容姿だけじゃない。

 身長も体重も体型も嗜好も嫌なものも全く一緒。

 違うのは性格ぐらいだ。

 性格だけは何故か全然異なるのだ。

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