Liar or Truth

 校内に入り教室を覗くと、チアキが物凄い勢いで俺に飛び付いてきた。

 こいつ絶対前世は犬だ。


「久々に学校に来たと思ったら遅刻かよ」

「来ただけでもマシでしょ」

「また女?」


 小声で聞いてきたチアキに対して俺は敢えて返事をしなかった。

 チアキは俺が毎日女を抱いていることを知っている。

 チアキの後ろにいるリマは知らないだろうけど。


「孕ませたらどうすんだよ」

「チアキみたいに阿呆じゃないからそれは大丈夫だよ」

「誰が阿呆だって?」

「ははは」


 どっちにしろそんなミスは絶対にしない。

< 6 / 118 >

この作品をシェア

pagetop