Liar or Truth

 足下に造作もなく転がっている石ころを見ては、何度も瞼を伏せる。


「…何、俺関係って」

「俺の予想だけどね。だってお前等、本当に幼馴染みかどうか疑いたくなるくらい会話を交わさなくなっただろ?それが最近また昔みたいに仲良くなり始めた。リマは機嫌が良い。これは何かあるのかと思ってね」

「仲良くなったかどうかは分かんないけれど、確かに最近良くリマと話すよ。それがリマが機嫌が良い理由と関係あるの?」

「お前、鈍感だろ」

「鈍感じゃない」


 チルハの口から出た白い煙が空を舞う。

 俺は妖美に空へと上がる煙をただひたすら見ていた。


「チルハ、」

「んー?」

「俺って変?」


 もう煙草を一本吸い終えたのか、カチッと煙草に火を付けるライターの音がチルハの口元から聞こえた。

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