Liar or Truth

 夕飯を食べ終わった俺とチアキは自分の部屋に戻った。


「―――…て、何で俺の部屋に来るんだよ」

「良いじゃん、別に」

「良いけどさ。なあ、俺の欠点って何?」

「そうだな、無口、人とあまり関わらない、甘いものが苦手、人参嫌い、チルハに頭が上がらない」

「最後のは欠点じゃないだろ」


 チアキの奴、絶対適当に言ってる。

 やっぱりチアキなんかに聞かなきゃ良かった。


「あと…、人を愛せない。以上!」

「―――…何、人を愛せないって」

「事実だろ。チヒロは誰も愛そうとしない。心から関わりたいと思わない。それが一番の欠点じゃね?」

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