Liar or Truth
行けば分かるからってどういう事…―――?
着いた場所はラブホテルの前だった。
ネオンに輝く看板と外壁がチカチカして目に染みる。
「マドカ…、何考えてんの」
「入ろ」
グイッとさっきよりも強引に俺の腕を引っ張ってホテルに入ろうとするマドカ。
「マドカ!」
「何よ、」
「帰ろう」
「嫌」
なんとか入り口の前でマドカの手を引っ張って引き止めるけれど、マドカも自分も負けずと俺の腕を掴んでくる。
周りにいるカップルたちが俺たちを見て笑っているのも気にせずに、マドカは無理矢理俺の腕を引っ張る。
「マドカ、どうしたんだよ。彼氏と何かあった?」
「…」
俺の腕を引っ張る手の力を少し弱めたマドカは、地面ばかりを見ていて俺と全く目を合わせようとしない。
「マドカ、俺はもうマドカを抱かないよ」
「…」